夏の着こなしヒント満載!ピッティ ウオモ 96の最旬コーデ特集

年に2回、イタリアはフィレンツェの街を盛り上げる世界最大のメンズファッションブランド展示会「ピッティウオモ」。世界中から腕に自信アリな洒落者が集うことでも知られ、彼らの着こなしは参考になるものが多い。今回は2019年6月開催の「ピッティウオモ 96」にてキャッチした、注目のストリートスナップを紹介!

ジャケットはネイビー無地でシンプルにまとめながら、ジレとパンツに異なる柄デザインを配置して、新鮮な柄×柄のコーディネートを表現したのは、ピッティでのスナップ常連者として知られるダニエレ・ビアジョーリ氏。柄で存在感を演出しながら随所に無地アイテムを上手に配置することで、街馴染みの良いルックスに仕上げた絶妙なバランス感覚はぜひ参考にしたいところ。ネイビージャケットにグレーパンツというオーソドックスなジャケパンスタイルの、新たな可能性を見出したスタイリングセンスに脱帽だ。

エレガントながらリラックスした新しいアイテムを提案することで、日本はもちろん本国イタリアでも高い人気を誇る「THE GIGI(ザ ジジ)」。そんなジジのオーナーであるピエルイジ・ボリオリ氏は、ブランドの名作ZIGGYのセットアップスーツにスニーカーを合わせたスタイリングを得意としている。ピッティウオモ96では清涼感のある淡いミントグリーンのZIGGYに、レトロな顔立ちがイマっぽいナイキのテイルウィンドを合わせて参戦。同じモデルを着用しながらも毎回新鮮な着こなしで我々を楽しませてくれるあたりは流石だ。

ストライプ柄がトレンドとして盛り上がりを見せる折、ピッティウオモでも多くの洒落者たちが取り入れている姿を確認できた。中でも太ピッチのストライプは特に注目株で、ガブリエレ・パジーニ氏もピッティ中の着こなしに採用。ピンストライプとペンシルストライプを組み合わせたような、変化球の柄が配されたジレ×スラックスのセットアップにネイビー無地のジャケットをミックスした着こなしは、まさにミックススタイルを得意とするパジーニ氏ならでは。G-SHOCK×BAPEのコラボアイテムをさりげなく加えたトリッキーな小物使いもさすがだ。

夏の大定番アイテムである白Tシャツを使ったラフなカジュアルコーデを上品見えさせるなら、下にブラウンパンツを合わせてラテ色にまとめるのが◎ブラウンによる渋い印象で大人っぽさが演出されるため、白Tシャツのカジュアル感もほどよく抑えられる。ピックアップした御仁は、光沢感のあるブラウンパンツで品をアピールした仕上がりに。現在盛り上がりを見せるコロニアルカラーによるブラウンでイマドキ感をまとえるのも魅力だ。

ブラック使ったコーディネートが注目を集める昨今。ピッティスナップの常連であり毎度数々のメディアから注目を集めるマルコ・ザンバルド氏も、黒をメインに据えた装いを披露していた。黒を主体でコーディネートを組みながらも、リネン製のテーラードジャケットでしっかりと清涼感を出して夏らしさはキープ。インナーはギンガムチェックのシャツを合わせることで、単調になりがちなモノトーンコーデもアクセントのついた表情ある印象に仕上がっている。

百貨店でのオーダー数が好調だったり、各ブランドからの提案が多かったりと、今季とくに注目を集めている「ブラウンスーツ」。着こなしに取り入れるだけで、男の渋みと色気漂うムードを演出できる。そんなブラウンスーツをモダンにこなすなら、ダークトーンのアイテムを合わせるのがオススメ。アースカラー特有の土っぽさをシックに引き締めながら、コーデを新鮮な印象へと導いてくれる。

ワイドレッグのベイカーパンツでジャケパンスタイルを男らしく仕上げ
爽やかなネイビージャケットに組み合わせたのは、ルーズフィットでワーク感強めなベイカーパンツ。裾も太めにロールアップしてカジュアル度を高めつつ、足元にクッションをつくらないことで洗練されたシルエットに。迷彩柄で揃えたポケットチーフと首飾りで男らしいイメージを底上げしながら、ベイカーパンツの色味とリンクさせて精度の高いコーデに仕上げている。

Tシャツ×スラックスを組み合わせたシンプルなスタイリングもアリだが、時として物足りないと感じる方も少なくないはず。そこでオススメなのが、ピッティ ウオモ会場に集う洒落者たちに多く取り入れられていたベスト。下で取り上げた御仁は、ミリタリー色の強い4ポケットが配されたベストを羽織ることで男らしさと個性をほどよく演出。サングラスやチロリアンシューズでラギッド感を後押しし、普遍的になりがちな夏コーデを巧みに刷新している。

BEAMSのBrilla per il gustoを勇退し、シンガポールに拠点を移してドレスアイテムを提案していくという高田氏。スウェットとスニーカーでドレスダウンしたスーツスタイルに、チェック柄シャツを腰巻きしてプレッピーなムードを薫らせたコーデでお目見えした。ブラウンとホワイトの落ち着いた色味で構成した中に赤色が映え、スパイスとして功を奏している。

カジュアルなジャケパンコーデにグラデーションを組み込んでこなれ感たっぷりに!
アンコンスタイルを得意とするイタリアのブランドL.B.M.1911の柔らかなジャケットに白Tシャツを合わせて、エフォートレスなジャケットスタイルを表現。さらに、ダークネイビーのジャケットと明るいネイビーのスラックスを組み合わせることで、グラデーションを効かせてよりこなれた印象に仕上げている。カジュアルなジャケパンコーデの足元には革靴デザインのほどよく上品なスニーカーが似合う。

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