気鋭ブランドが公式の“偽物”を「ヤフオク!」で1円から出品 “真の価値”を問う

東京発のブランド「ダイレマ(DILEMMA)」は、新作の限定Tシャツとロングスリーブカットソーを2月25~3月3日にオークションサービス「ヤフオク!」で販売する。“本物とは何か”をテーマに、正式なブランド名にMを1つ多く記載した “DILEMMMA”のロゴをアイテムの胸元にプリント。非正規品が出回ることもあるオークションサイトでの販売と合わせ、 “偽物”感を演出する。

アイテムの価格は、ブランドに関わるメンバーの意見から、商品の真の価値を問うためとして1円からスタート。ユーザーがアイテムの価格を決める、参加型の企画だ。

「ダイレマ」は“狭間にある美”をコンセプトに2017年にスタート。過去には英イラストレーターとコラボレーションしたTシャツをECサイトでの販売と同時に都内のコインロッカーに設置し、「ネットで購入する」という“便利”さと、「コインロッカーまで商品を取りに行けば無料で手に入る」という“苦労”を表現するなど、さまざまな“狭間”を表現してきた。今回の「ヤフオク!」での最新アイテムの出品は、本物と偽物の狭間を示し、その価値のありどころを消費者に問うものとなっている。