カルティエ「ベニュワール」はエレガントなドレスウォッチ

フランスが誇る高級宝飾ブランドとして名高いカルティエ(Cartier)は、世界五大ジュエラーともいわれています。そのカルティエから誕生したオーバルフォルムのケースが印象的な腕時計、ベニュワール(Baignoire)の歴史と魅力を解説いたします。

また、ベニュワールならではのデザインの特性とサイズラインナップ、そして大人の女性にふさわしいおすすめモデルもご紹介いたします。

なだらかなカーブを描くケースデザインが特徴のベニュワールは、視認性に優れたローマンインデックスと華奢なバトン針でデザインされたエレガントなドレスウォッチ。そのベニュワールがデザインされたのは、1906年。

当時、ロシア皇帝御用達として任命されていたカルティエは、ロシアの大皇妃が身につけていたシャトレーヌ(ベルトに差し込むデザインの昼用ジュエリー)からインスピレーションを得て、オーバルフォルムの懐中時計を考案したといわれています。

そして、その懐中時計を見たある公爵夫人の「西洋のバスタブみたいですね」という言葉から、フランス語でバスタブを意味するベニュワールというネーミングに。

100年以上の時を経た2009年には、ベニュワールコレクションはリデザインされます。現行モデルではホワイトゴールドとピンクゴールドを中心に採用し、ヴィンテージモデルではイエローゴールドタイプも展開。ストラップも各モデルにより異なり、アリゲーターレザーやブレスレット、ファブリック素材を取り揃えています。

カルティエのベニュワールでは、4つのサイズラインナップをリリース。ここでは、各サイズの詳細やデザインイメージなどをわかりやすく解説していきます。

ベニュワールSMは、パリ左岸(セーヌ川より南のエリア)をイメージしてリデザインされたモデル。ベニュワールのなかで二番目に大きなSMサイズは、スタンダードサイズのケースを好まれるかたにもおすすめです。

縦幅は44ミリのベニュワールLMは、パリ右岸(セーヌ川より北のエリア)をイメージしてリデザインされています。エレガントな存在感と優れた視認性をもつLMは、ビッグフェイスウォッチを好まれる女性にも支持されているサイズ。

ベニュワールSMよりも縦横ともに約5ミリサイズダウンさせたミニベニュワールは、同ラインのなかで最も小さなサイズ。女性らしいベニュワールをさらにエレガントに演出するモデルとして、日本国内でも人気を集めています。

アロンジェは「細長い」という意味のフランス語が由来したモデルで、ネーミング通りのスリムなオーバルフォルムが特徴的。縦幅はLMよりも3ミリほどサイズアップしていますが、スリムなフォルムによりベニュワールならではの女性らしさはそのままです。

独特の曲線が美しいカルティエのベニュワールのデザインラインナップから、普段使いしやすいモデルや華やかなデザイン、そして希少価値が高いモデルなど、おすすめアイテムを一気にご紹介いたします。

コンパクトなオーバル型ケースとホワイトダイアルを採用したミニベニュワールは、同ラインのなかで最もシンプルでスタンダードなデザイン。イエローゴールドのケースとブラウンレザーのストラップは、カルティエを象徴する王道の組み合わせです。

デイリーユース確実なこちらのモデルは日常生活防水機能も備え、さらには替えのストラップベルトも付属します。

縦長のオーバルフォルムが美しい、ベニュワールアロンジェのイエローゴールドモデル。ベニュワールアロンジェは、ほかのベニュワールよりも流通量が少なく希少価値の高いモデルとしても知られています。

肌なじみの良いライトベージュのストラップとスリムなケースで仕上げたベニュワールアロンジェは、普段使いのしやすさも完璧!そして、替えのストラップベルトが付属するのも嬉しいですね。

ダイヤベゼルとカラーレザーストラップが華やかなミニベニュワールは、アフターダイヤ加工をほどこしたカスタム仕様。ダイヤベゼルはゴージャスなイメージですが、クリアなホワイトゴールドケースは比較的普段使いしやすく、ショッピングなどのお出かけにも◎!
また、日常生活防水も備えているので気軽に身につけられますよね。

「王の宝石商、宝石商の王」と皇族からも認められたハイジュエラー、カルティエ。そしてそのカルティエが生み出したベニュワールは、上品なデザインのモデルとして愛されています。

ご自分へのご褒美やパートナーとのアニバーサリーギフトとしてリクエストするなら、ひかえめなエレガンスを完成させたベニュワールを選ばれてはいかがでしょうか。

カルティエ「スパルタカス」はパーソナライズなアクセサリー
1847年のフランスに設立したカルティエ(Cartier)は、「Jeweller of kings , king of jewellers(王の宝石商、宝石商の王)」といわれるハイジュエラー。そのカルティエの定番チェーンアクセサリー、スパルタカス(Spartacus)の魅力を徹底解説いたします。

スパルタカスならではのデザインの特性とアクセサリーラインナップ、そしてさまざまなアレンジが楽しめるおすすめアイテムをピックアップしてご紹介いたします。

カルティエのスパルタカスは、シンプルでボリューミーなチェーンデザインが特徴的なネックレスとブレスレットを展開する、アクセサリーラインの定番的な存在。ネックレスのチェーンといえば華奢なデザインがスタンダードですが、スパルタカスのチェーンは横長のオーバルフォルムのパーツが連なり、ほどよい存在感を放ちます。
素材はピンクゴールドとイエローゴールド、ホワイトゴールドを展開し、それぞれのカラーによってイメージも異なります。

またスパルタカスは、好みのチャームをプラスしてさまざまなアレンジが楽しめるラインとしても人気が高く、定番でありながら自分だけのアクセサリーとしてデザインできるというメリットも!スパルタカスに取り付けられるチャームはデザインラインアップも豊富なため、カルティエのほかのラインとのコーディネートやセット使いも叶えてくれるのです。

スパルタカスで展開しているネックレスとブレスレットから、素材ごとに異なる魅力と豊富なチャームデザインをご紹介いたします。また、スパルタカスをよりおしゃれに仕上げるおすすめのアレンジ術も解説いたします。

ほどよいボリュームと独特のオーバルチェーンが目を惹くスパルタカスのネックレスは、そのまま身につけてもサマになるデザインが魅力!また、どんな着こなしにもすんなりとなじみ、シンプルさのなかにカルティエらしい品格を演出してくれるスパルタカスは、素材によってその表情も違います。

ナチュラルな輝きを求めるなら肌なじみの良いピンクゴールドを、華やかな印象に仕上げるならイエローゴールド、普段使いしやすいカラーがお好みの場合はホワイトゴールドがおすすめ。

そしてペンダント使いを楽しみたい時は、カルティエのロゴをあしらった2Cモチーフや3つのゴールドでデザインされたトリニティのチャームを。木馬モチーフのロッキングホースや象モチーフのキャンディチャーム・エレファントなら、オリジナリティあふれるアレンジが楽しめます。

時には複数のチャームを取り付けて、コーディネートの主役にもしてみたいですね!

スパルタカスのブレスレットもネックレスと同様に3つの素材を展開し、チャームなしでもカルティエらしいアクセサリーとして活躍します。またブレスレットにおいても、取り付けるチャームによってアレンジの幅が広がり、ビス留めされたリングが印象的なLOVEチャームやスリーゴールドのトリニティなら女性らしく、サイコロモチーフやトランプデザインのチャームを付ければ個性的なブレスレットに早変わり!

そしてより個性的に仕上げるなら、チェーンの素材と異なる素材のチャームをミックスするアレンジがおすすめです。ホワイトゴールドのチェーンにはピンクゴールドかイエローゴールドのチャーム、ピンクゴールドのチェーンにはホワイトゴールドのチャームを取り付けたり。

カルティエのスパルタカスでリリースしているアイテムのなかでも、デイリーユース必須の素材を採用したおすすめのアクセサリーをピックアップしました。

ソフトな輝きが美しいホワイトゴールド素材のスパルタカス ブレスレット。ホワイトゴールドのスパルタカス ブレスレットは、3つの素材のなかで最も普段使いしやすいアクセサリーとして人気が高く、どんなスタイリングにも必ずマッチします。

スーツスタイルやモノトーンコーデといったスタイリッシュな着こなしやコットンシャツにデニムを合わせたカジュアルスタイル、スニーカーやスウェットアイテムを取り入れたスポーティーミックスなど、オンオフを問わずに大活躍!

ブレスレット単体ですっきり美人、チャームを少しずつプラスして、自分好みのチャームコレクションを楽しめるのも嬉しいですよね。

カルティエは、イタリアやアメリカ、フランスで設立したほかの高級宝飾ブランドとならび、世界五大ジュエラーとして数えられることもあるハイメゾンです。そのカルティエのアクセサリーを自在にアレンジできるスパルタカスは、自分だけのカルティエアイテムを手にすることも叶えてくれるライン。

まずはベースとなるスパルタカスのブレスレットやネックレスを、そしてバースデーやアニバーサリーギフトにはチャームをリクエストして、想い出とともにパーツを増やしていくのもいいかもしれませんね。

「ヴィクター&ロルフ」の衝撃的なメッセージをのせたドレスが話題に SNSでパロディーが続出

「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」が1月23日にパリで発表した2019年春夏オートクチュール・コレクションがSNSで話題になっている。インスタグラムのテキストからインスピレーションを受け、「Sorry I’m late, I didn’t want to come(遅れてごめんね、来たくなかったの)」や「I’m not shy I just don’t like you(私はシャイじゃないのよ、単にあなたのことが嫌いなだけ)」といった数々の衝撃的なメッセージをチュールドレスにのせたシュールなコレクションから逆にインスピレーションを受けて、ミーム(ユーモラスなインターネットユーザーによって急速にコピーされて広がる画像、ビデオ、文章などのこと)を製作するユーザーも出てきた。

インスタグラムで88万のフォロワーを抱えるアーティスト系ミームアカウント、セイント・ホアックス(Saint Hoax)は、レディー・ガガ(Lady Gaga)やマライア・キャリー(Mariah Carey)、リンジー・ローハン(Lindsay Lohan)、クリス・ジェンナー(Kris Jenner)、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)らの顔をコラージュし、それぞれ過去にインターネットでバズったセリフをドレスにのせた。

レディー・ガガには映画「アリー/ スター誕生(A Star Is Born)」のプレスツアーで話題を呼んだセリフがのせられている。これは“There can be a hundred people in the room and 99 don’t believe in you, but one does. That one is him(100人が部屋にいて、99人があなたを信じてくれなくても1人は信じてくれる。それが彼)”というもので、共演者のブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)との感動的なエピソードなはずだったが、パロディ映画のプロモーションツアー期間中に何度も使い回したためにインターネットミーム化してしまったセリフだ。その他、クリス・ジェンナーのドレスにはドラマ「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(Keeping Up With the Kardashians)」での有名なセリフが、マライア・キャリーにはライバルのジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)について意見を求められた時の有名なセリフがのせられている。

セイント・ホアックスの他、“NO”というメッセージがのせられたドレスに「彼が『僕らまだ友達になれるよな』って言ったとき」というキャプションをつけたものや、“クソったれ、私はパリに行くわ(F* this I’m going to Paris)”というドレスを絵画にコラージュしたもの、12星座占い風にメッセージドレスの画像をコラージュしたものなど、さまざまなバリエーションがすでに誕生している。

“ファッション ステートメント(Fashion Statements)”と名付けられた同コレクションについて、ロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)「ヴィクター&ロルフ」デザイナーは「どのステートメントも分かりきった、安易な内容。インスタグラムやSNSにはそういった陳腐なものがあふれているが、これらは過剰なくらい輝くロマンチックな気持ちになるオートクチュールのドレスを中和すると思ったんだ」と説明している。